DIY

DIYを始めるにはどのメーカーの電動工具がオススメかをプロが解説

impactdriverDIY
マキタインパクト

DIYが趣味な人はなぜか作品を作るよりも先に「道具と工具」を意識しますね。どんな道具があるのか、どんな道具でどんな物を作るのか。野望は無限大です。リフォームのプロが使って良かったものを紹介します。次回以降でこんな物を作ると部屋がスッキリするなどの豆知識なども配信していきたいと思います。

今回は簡単な棚作りについて少しだけ解説します。

DIYの醍醐味は道具|集め始めると止まらなくなる

DIYをやるからにはそれなりの道具が必要になります。それも使っていて楽しいのは電動工具です。

カッターやカナヅチ、ノコギリ、かんな、金差し、スコヤ、バールなどなど小さなものから電動ドライバー、電動のこぎり、などちょっと値段の張る電動工具まで取り揃えるとかなりの数になります。

でもこれが楽しい。と言うか電動道具を使いたくてDIYにハマる人もいるほどです。

例えば、電気ドリルといっても本当にドリルだけの物もあれば、先端を付け替えることで電気ドライバーにもなります。私が長期にわたり愛用しているのがマキタのインパクトドライバーです。木工用ドリルから鉄板、さらにはステンレス板に穴を開けることもできます。(木工用ドリルの刃も太さも長さも数多くあり)例えば鉄板にネジを打ち込むときは、小さな穴をドリルで開けておいて、そこに鉄用のネジを打ち込みます。これが決まった時の手応えは「よし!」と言う感覚になり、アドレナリンが出まくります。

余談ですが、ドリルの刃に関しては買った電動ドリルに取り付けられる形状があることを忘れてはいけません。取り付け側の形状をシャンクと言いますが、インパクトドリルなどに適合する六角形。ハンマードリル(コンクリートなどに穴を開けるタイプ)だとSDS。チャック式で使うストレート型などがありますので、用途によって工具を揃える必要があります。

安い電動工具のデメリット

例えば、ホームセンターで売っている安めの電動ドライバーとマキタとか日立の電動工具があるとします。確実に安いのは無名メーカーの物。マキタが万単位の価格に対して、安い工具は1万円か下手をすると数千円で買えます。毎日使うプロ達がこぞって使う工具とホームセンターで安く売っている工具は明らかに差があります。使いやすさはもちろんマキタや日立など。たまにホームセンターの安い工具を使うと話にならないくらい使い勝手が悪いです。力がない、トリガーが使いづらい、軸がブレるので精密な穴あけには向いていない、などです。安いものはすぐに使えなくなる。数回しか使わないのであれば安い物でも良いのですが、長く使うのであれば、品質の良い物を買った方が良いです。デメリットとしては特にビスを打ちこうもうとする時、長いビスがなかなか入っていかないことはよくある例です。「ダメだなあ」と思い、マキタのインパクトを借りて打ち込むとそれこそ「あ!」と言うまに打ち込めます。

さらにデメリットを言うと安い工具は電池に難があります。充電が長いです。1時間以上かかることはザラです。有名電動工具メーカーの物は電池の容量にもよりますが、かなり短い時間で充電できますし、電池も2個セットが多いですかね。ない場合は電池を余分に買っておけば他の電動工具の充電が切れても使いまわせますので、ここは重要なポイントです。安い物は単体が多く、電池も1つしか付いていない場合もあり、買い足しが出来ないことも多いので気を付けたいところです。

品質の良い工具は狂いが少ないのでミスの確率も小さいです。あまり安い工具だと、例えばドリルで穴を開ける時に芯がブレる物が多い。最初は芯のブレがないかもしれませんが、使っているうちにブレが大きくなります。たまにドリルの刃が対象物に刺さったまま工具から抜けてしまうことがあります。こうなると対象物から引き抜くのに一手間余計に時間を取られるのは本当に凹みます。狂いが大きいと言うことはケガの元にもなりますから十分に注意してください。

上記の安い電動工具を使うデメリットを書き出すと以下のようになります。

  • トルクが弱い
  • 電池の充電時間が長い
  • 電池の替えがない
  • 精密さに欠ける

使い方も重要

道具がいくら良くても使い方が間違っていると良さを発揮できませんし、逆に効率が悪くなってしまうケースもあります。

例えばインパクトドライバーや電気ドライバーを買ってすぐの人がやってしまうのは、ネジを絞める時にネジの頭をなめること。つまりネジ頭の十字をインパクトドライバーで削ってしまい、入れ込むことも外すこともできなくなります。(こんな場合は2種類のネジの抜き方がありますがそれはそのうちにお話しします)

そうなるとその役に立たないネジは抜かなくてはならないのに、頭をなめてしまった為に、ネジを抜くのに時間が掛かります。本来ならインパクトドライバーで1秒でネジが抜けるのにペンチを使ったり他の工具を使ったりで1本のネジを抜くのに数分〜5分位かかることもあります。実はお客さんのところに行ったら「ネジが抜けなくなってどうすることもできなくなった」と言う相談を受け、私がネジを抜くことになったことがあります。1本だけならまだしも10本もある時は私はこれだけで精神的ダメージを受けてしまいます。

なぜこんなことになるかと言うと、ネジを締め込む方向にインパクトを押し込んでいないから。つまり電動工具だから万能だと思って力を入れずに締めようとして弾かれて十字の部分を削ってしまうのです。。決して強い力がいる訳ではありませんが少しだけですが体重をかければ何の問題もなく打ち込めます。

逆に気をつけなければいけないのは、インパクトドリルは締め付けるトルクが強いので、無造作に締め込むと板を打ち抜いてしまいます。つまりネジが貫通してしまうことがあります。これも慣れが必要なのですが、トリガーを一気に引かないでちょっとづつ引いてネジが少しづつ回るようにしながら慣れていくことが必要です。なお、現在のインパクトはトルク調整も付いていつので最初は小さなトルクで練習できます。

加えて木の材質によってトルクが必要な物とトルクをかけすぎてはいけない物の見分けも慣れてきます。そんなことを知らないでやっていると成果物の仕上がりが非常に悪いです。

例えば丸ノコ(電動ノコギリ)を使って直線を切るにはそれなりのコツもありますが、真っ直ぐ切るための補助的な道具があることを忘れてはいけませんし、一番最初はこの丸ノコも力を入れながら切らないと本体から外れて手を切ることもありますので要注意です(正常に使用すれば怪我をすることはありません)。

付け加えると補助の道具がない場合や使えない場合もありますね。そんな時は手を上手に使うことである程度の直線で切ることができます。この話はまた別の回にお話しします。

最初に購入するのはインパクトドライバーがオススメ

最初に購入すべきはインパクトドライバー。何しろネジを打ち込むことを楽しめます。棚作成もそうですが、例えばカラーボックスなどを組み立てる時は手で回すドライバーよりもインパクトドライバーでネジを打ち込んでいけば楽々完成。とか庭やベランダに置く小さめの物置などの組み立ては電動工具のありがたさがよくわかると思います。(※インパクトは締め込む時のトルクに気をつけましょう)何はともあれネジを締め込むのがこれほど楽しいと思うことはありません。私は仕事で使っていますが、これ無しでは仕事にならない程です。

ちなみに私が使う箇所は

  • 棚板を設置する時の受け材の固定
  • テーブルなどの家具の組み立て
  • ガーデニングのラティスの固定
  • 自分でデザインした棚の制作(後の画像参照)

どのメーカーがオススメ?

私の個人的な感想で言いますので、あくまでも参考としてください。

私は個人的にマキタをお勧めします。理由は様々な工具に同じ電池で使えることと、耐久性が高い、精密な作業にも向いている、充電も短い、などです。

日立(Hikoki)も同じようなことが言えますので今仮に日立の何かの工具を買った場合は日立で揃えたほうが良いと思います。他にもPanasonicやボッシュ、Hiltyなどありますが、私が持っているのはマキタ。他の職人の持っている日立(Hikoki)は使ってみても重過ぎず手に馴染むし、インパクトの打ち込みも私の使っているマキタのインパクトよりも打ち込み音が静かで、綺麗に打ち込むことができました。音が静かなのは私の工具がもうそろそろ6年を越えようとしていることもあり、新製品には敵わないところもあるからかもしれません。最近はインパクトでも騒音に配慮した「ソフトインパクト」が出回っているので、私もそちらに替えたいな、と思うのですが、まだまだ使えるのに手放すのは勿体無いのでしばらくは使うことになります。

Panasonicは他の職人の経験談から言うと耐久性がイマイチらしく(これも個人の感想ですので参考意見としてください)「あれ?もう壊れた?」と思うことがあったらしいです。とは言え数年は使っていました。

ボッシュは私、昔使ったことがありますが、これも耐久性と言う点では3年ほどで壊れたことがあります。(今はもっと丈夫になっているのかもしれません)しかし2大メーカーのどちらかを使う方が私は良いと思いますし、これからもマキタを使うつもりです(単に電池の問題で仮にHikokiを使っていたらやはり電池の使い勝手が良いのでそのままHikokiを使い続けると思います)。

おまけ:既製品にはない物を作る醍醐味|DIYならサイズもピッタリ

本棚、電子レンジ置き場、おもちゃ箱など買ってくれば簡単にその日から使えますが、既製品にはない(売っていない)サイズの物は自分で作ればミリ単位でできます。既製品のカラーボックスだとサイズが決まっているので隙間に入らない、と言う問題がありますが、そこはDIYの真骨頂どんな幅でも高さでも自由自在に制作できるのです。

例えばカラーボックスだと幅が決まっています。しかしDIYで作れば、ミリ単位でピッタリ隙間に収まる棚を置くことができるのです。スペースが40cmしかない場合、既製品は45cmとか50cmの幅の物しかない、と言うことはよくあります。

板を買ってきて置く場所のサイズを測り自分で木材を切断する。棚を作るときは箱の大きさに対して中棚は少し奥行きを小さくするなどで綺麗な棚に見えるはずです。

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無垢の木であればニスを塗る。合板ならペンキ。ポリ合板やメラミン素材の合板などにすれば、元々の色があるのでペンキの手間は省けますが、切った木口は面材と同じ(もしくは似た色)のテープを売っていることもあります。それを貼れば切った跡が隠せるのでまるで既製品のように仕上がります。

上記の棚などは設置する場所で水平器を当てて水平垂直を確認しながら固定した方が良いです。建物も経年劣化しますので、新築時よりも水平が狂っていることもままあります。(僅かですが)

そんな感じで工具の使い方は私が(プロからの意見も加えて)アドバイスしていきます。

そんなインプレッションを少しづつ書いていきます。

どうぞご期待ください。

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