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戸車の交換をしたい|戸車の種類について解説します

引き戸と戸車DIY

戸車を購入する前に確認しておく点があります。それは平型、V型、Y型があることです。つまり車が転がる敷居に当たる部分のレールに合った形状を選ぶ必要があります。これを無視して「何でもいいや」と適当に購入すると後々建具全体を交換する羽目になりますので要注意です。

下の画像を見てください。左からY型(車に凹みがある)、平型(車が平ら)、V型(車が尖っている)の3つの形状がわかると思います。それぞれ使う場所が違いますので受けのレールの形状をよく見ておきましょう。

では種類について解説していきます。

戸車の形状

平型の戸車は普及型

昭和の建築に多いですが、令和の時代でもきちんと存在する戸車です。古い形で言うと和室の襖、しかも和室側は襖で洋室とかリビング側は洋風の引き戸みたいになっていることが多いですね。「戸襖」と言います。つまり洋室がわから見ると引き戸、和室側は襖紙を貼った襖の二面を持った引き戸です。これは割と戸車を使っています。アパートによく見られるガラスが入った格子状の引き戸はまず間違いなく戸車が使われています。この2つは平型の戸車が多いです。レール側は昔の敷居のようで、床よりも敷居(レール)の方が高くなっていることが多いです。

戸襖はまれに戸車を使っていないパターンもあります。その場合、敷居滑りと言ってレールの長手側と並行に複数の筋があると思います。

Y型の戸車は割と古い?

古いと言う言い方が良いかどうかは別としてY型はレールが出っ張っておりそれを挟むような形状の車がついている戸車です。私は最近あまり見ない気がしますが昭和30年代40年代は(ま、今もありますが)1本の細いレールを床に釘で留めてレールにする。そこにY型の戸車のついた引き戸を乗せて完成、みたいな建具でした。当時は窓枠は木が主流でした。レールが外れたり割れたりするとお父さんたちは日曜大工としてレールを買ってきて自分で直していました。レールが床から出っ張っているので踏むと痛いので今は使われなくなったのかな、と思っています。

V型の戸車は割と今風

この場合のレールはフローリングと同じ高さが多く、敷居のように床から立ち上がっているこのは少ないと思います。床に埋め込まれたレールなので、レール自体が細く、そこにハマるような戸車です。また後付けのレールもありますが今は高は3mm位で低く歩いていてつま先などにぶつからないように配慮しての設計だと思われます。レールは金属製(アルミやステンレス)が多いです。

防音型と一般型

戸車には一般的なものと防音に配慮した戸車があります。引き戸なのでゴロゴロと音がしますので、例えばアパートなどは2階の開け閉めが聞こえ騒音を抑えるように車の外円にゴムが使用されています。またマンションでも使われているところは少しグレードの高いですし、階下に配慮しているので騒音も少ないと思われます。

ベアリング付きと一般型

ベアリング付きの戸車がありますが、非常にスムーズに動きます。加えて耐久性が高いです。値段は少し高いですが、元がベアリングの戸車の場合は必ずベアリング付きにしましょう。荷重に対しても有効です。安いからと言って一般的な戸車に変更すると動きが悪かったり音が大きくなったり劣化も早くなるので安物買いの何とやらにならないように注意です。

高さ調整付きの戸車

高さ調整付きの戸車は2種類あります。

一つは建具メーカーの物で引き戸の一番下側に穴があって、引き戸は外すことなくドライバーを差し込んで高さを調整できます。メーカー物なので戸車は同じメーカーの物を取り寄せないと取り付けできません。

もう一つは戸車の下側にネジがついていてクルクル回すと車が出たり引っ込んだりします。ただこれは建具をいちいち外してひっくり返して調整をしなければならないのでちょっと面倒です。

それとこれは私の経験談ですが、覚えておいて欲しいのはこのいちいち外して調整する戸車は開け閉めの回数がかなり多いと、せっかく高さ調整したネジが緩んで高さが変わってしまうことがあるので私は高さ調整式はメーカー物以外は使わないようにしています。

経験的にお勧めしたいのは、普通の戸車を使うこと。薄いベニヤとか薄いアクリル板を切ったり、もし捨ててなかったらPPバンドなどをあてがって戸車の出っ張り具合を調整します。しっかりと固定すれば可変戸車よりも長持ちします。

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