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収納(クローゼット)扉(折戸)の蝶番が破損!|古い蝶番をどうやって探すか

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蝶番が壊れることがあります。築40年を超えたマンションのクローゼット。2つ折りの折戸に蝶番があり、それが壊れてしまって正常に開け閉めできない。つまり蝶番が劣化して破綻してしまった例でどうやって修復したかを解説します。私も正直見たことがない蝶番でしたが、割と簡単に探し出すことができました。

その方法を教えます。

蝶番を探す一番早い方法

私もプロなので、先ほどのサイズや形や型番などを手掛かりに探そうとしたのですが、全く情報がつかめず時間ばかり経過していました。そこでダメもとで試したことがあります。

Googleでの画像検索です。写真を撮って検索する機能があることは知っていたのですが、初めて使ったのです。手元にある蝶番をスマホで撮影します。撮影した写真をGoogleに読ませて検索します。すると地方の金物屋さんが扱った記事が出てきました。

結果は同じものがなかったのですが、代替品を扱っているサイトが検索結果として表示されました。そのサイトで買ったのです。そのサイトは古い蝶番と新しい蝶番の画像も図面も出ていて交換前後にの画像もあり、交換時の注意点なども記していました。例えば古い蝶番は丸く座ぐりがしてあってそこにすっぽりとハマるのですが、代替品は円形の部分はハマるのですがネジの位置が既存の物とは違うので、その位置に木の下地があることを確認してください、と注意書きがありました。

代替品がある場合はすんなり行きます。

40年以上前の古い蝶番は同じ型式のものがない

40年以上前の扉に関しては同じ部品がなかなかないのが実情です。今までは絵を描いてサイズを測って記入します。

  • 形状
  • サイズ
  • ネジピッチ

それとメーカー名、型番などが刻印されている場合はそれを手掛かりにして検索したり、ホームセンターに行きました。ただ、あまりにも古いとホームセンターにはまずありません。かなり老舗で倉庫のような金物屋(もしくは建築建材屋)に行けばあるかもしれません。これは私も行ったことがありませんが鎌倉市にある黒沢総合商店はかなりの品揃えと聞いたことがありますが、あるかどうかは保証できません。

扉はメーカー製と建具屋の特注品に別れる

建具には2通りあって、街の建具屋さんが現場に応じて製作する場合と、大手の建材メーカーなどが既製品(もしくは特注品として)で販売する場合とがあります。大手メーカー(大建、松下電工、ノダなど)の製品だともしかすると同じ部品ではないにしても、代替品があるかもしれませんので、ダメ元でもメーカーに問い合わせてみることをおすすめします。メーカーに問い合わせる場合でもサイズを測ったり、型番のような刻印を確認しておくことは必須です。劣化していなければ型番を記載したシールが残っているかもしれません。

建具屋が特注品として製作すると、その時に手に入る蝶番を使うことが多いです。マンションだと数十戸の建具を一気に受注できるので安くもなるしその時代の部品を仕入れることになります。しかも、普通にはわからないような部品を使われるのでお手上げです。

部品としての蝶番の調査は限界がある

最初にお伝えした通りGoogleで画像検索してみるのが一番合理的です。ただ、それで見つからない場合は本当に地道に探すしかないです。Googleで検索する場合でもキーワードにこだわってみたり、ものすごく古い倉庫のような佇まいの金物屋、建材屋を探しては足を運ぶことしかできません。

私たちプロでも分からない場合はお客様には断りを入れます。1つの蝶番を探すのにあまり時間が掛けられないのです。例えば1つ1,000円の蝶番を探すのに1週間は掛けられませんし、お客様も痺れを切らして「いつになったら工事をしてくれるんだ?」と言われるのは信用上、非常にマイナスになるからです。マイナスの印象を与えるなら、既に廃番の部品なので当社ではできません、と言う方がお客様のためにもなるし、自社の時間の節約にもなるからです。

ところがDIYとなると時間の制限はありませんし、ある意味の楽しみでもあるので気長に探すこともできます。そしてある日見つかった時の喜びもDIYならではの醍醐味でもあります。

今回は一番短時間で蝶番を調査する方法を記しましたがいかがだったでしょうか。もしそれ以外に方法があったら是非お知恵を分けていただきたいと思っています。

 

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